慢性腰痛を引き起こす要因
ストレスは慢性腰痛への影響が強く、腰痛の大きな要因の一つとされています。
腰痛を再発し、一旦は改善したように思われて、そこから様々なストレスを抱えると、脳が以下の3つの異常反応をおこさせます。
1)前頭前野※の機能が低下
※物事を発展的に考える
2)体性感覚野※が過剰に働く
※関節や筋肉などの痛みを認識
3)小脳※の機能が過剰に働く
※仕草や動きをコントロール
ストレスを抱えると、物事を発展的に考える「前頭前野」が低下し、関節や筋肉などの痛みを認識する「体性感覚野」と、仕草や動きをコントロールする「小脳」が過剰に働く。小脳が過剰に働くと自分でコントロールせず、無意識に以前腰を痛めた所をさすったり、揉んだりする動作をおこなう。その結果、「体性感覚野」が過剰に働き、脳が誤って痛みがあると認識する。
なお、ストレスが軽減すると、過剰に働いていた体性感覚野と小脳の機能が低下し、前頭前野の機能が正常に戻る。体性感覚野は痛みの感覚を認識するため、体性感覚野が正常に戻れば、痛みの感覚も軽減していく。