マッサージを行う際に、一定のリズムで相手の要望に応じた気持ちの良いマッサージをする事により、セロトニンの分泌が促進され、ストレスにより副腎から過剰分泌されたノルアドレナリンの分泌は抑制され、精神安定作用がもたらされます。
セロトニンは様々な働きを持ちますが、その働きの1つに体内時計を調整させる作用があり、セロトニンは昼間は眠くならないように覚醒状態を維持する働きがあり、夜になると睡眠を促す作用(眠気を引き起こす)のあるメラトニン*に変化します。セロトニンの分泌量が少なければそれに比例し、メラトニン分泌量は低下します。
※メラトニン・・・脳の松果体から分泌されるホルモン
マッサージを受け、セロトニンが分泌が促進された状態で夜眠ると、メラトニンの作用により眠る事が出来ますが、メラトニンは【脳が光を感知した際分泌は抑制される】為、睡眠時に電気をつけたまま(豆電球や間接照明を含む)の状態で眠りにつくと、メラトニンの分泌量は低下し眠りは浅くなり*不眠の原因の1つとなります。
(※身体は休めているが、脳は休めていない状態)
又セロトニンは体内にあるうちの90%は腸に存在する為、お腹のマッサージを行う事によりメラトニンの原料となるセロトニン分泌は促進される為、メラトニンの不足による不眠に効果があります。
☆マッサージを行う事でのリラックス効果とは
①自律神経系の副交感神経を高める
⇒副腎からアセチルコリンというホルモンを分泌させ、血管を拡張させ血流を促し、同時にリンパ球の働きが活性化され、免疫力アップにつながり、風邪などの予防にもなります。
②セロトニンを分泌させ、交感神経が優位に働いた際に分泌されるノルアドレナリンを抑制させる。
⇒ノルアドレナリンの分泌により精神興奮状態から、セロトニンの働きにより精神安定作用をもたらす。