マッサージで改善されないむくみ(浮腫)とタンパク質の関係性
むくみ(浮腫)にはマッサージによって改善される症状とそうでない症状があります。
【改善される症状】
・一時的にアルコールや塩分の過剰摂取などにより体内の水分量が増加した場合 ⇒ 顔面の浮腫
・立ちっぱなしや座りっぱなしなどが続いた場合 ⇒ 腕や足の浮腫
【改善されない症状】
・部分的ではなく全身に出現する浮腫 ⇒ 全身性浮腫
・一時的ではなく慢性的に続く
・腎臓などの器質的疾患
全身性浮腫の原因の1つとして《体内のタンパク質量の減少》が考えられます。
血液中のタンパク質量が減少する(=低タンパク血漿)と、血管内の血液が血管外に滲出し、細胞と細胞の間の細胞間質液が増加する事によりむくみの状態を引き起こします。
タンパク質の性質として【体内の水分を引き付ける性質】があり、血管内の血中タンパク質が不足している場合、血管内に水分を引き付ける(=貯溜させる)事が出来なくなります。
体内のタンパク質量が正常であれば血管内の血液量は正常値で保たれます。
夏の暑い時期に食欲が低下し麺類などの炭水化物中心の食事や、野菜中心の過度なダイエットなどは全身性のむくみを引き起こす要因となるといえます。